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2009年 02月 26日
カメラが1つしかなかったころ
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2004年8月に撮った写真です。
場所は神戸・元町の高架下。元町~三宮辺りの中古レコード屋回りをしていた途中で撮ったもので、このときはフランク・シナトラ「コール・ポーターを唄う」の東芝赤盤を買いました。
くだらない写真ですが、このコンクリートの質感を見て、このレンズは侮れないな、と思った記憶があります。

昨日のエントリーに書いたことでもあるのですが、これを撮ったのは最初のキエフを買ってすぐのころで、カメラはこれ1台、レンズもこれ1本しか持っていませんでした。とにかく撮ることが楽しくて、どこに行くにも持って行ってました。

今から思うと不明の至りなのですが、このころはキエフをコンタックスの代用品としてしか見ていませんでした。だからコンタックスを欲しいとは思っていましたが、他のカメラが欲しいとは思いませんでしたし、それどころか交換レンズが欲しいとも思いませんでした。
そんなお金があるならフィルム代に使う!と思ってましたね。

音楽に興味を持ち、あのアルバムが欲しい、このアルバムが欲しいと一番思っていたのは高校のころ。
世間の流れとは関係なく、ポール・マッカートニーやクイーンを聞いていたのですが、アルバイトをしていなかったので、毎月もらう小遣いからやりくりしてCDを中古で買い、揃えていきました。
なかには全然ピンッと来ないものもあったのですが、自分に合わないからといって、次々と買うわけにはいきませんし、せっかく買ったCDがもったいないので、とりあえず次の小遣いまではそれを聞かないといけない。そうすると不思議なもので、段々とそのアルバムの良いところが見えてくるんですね。
対して、大学に入ってからはアルバイトをするようになり、自由に使える小遣いが増えたことから、取り憑かれたように買うようになったのですが、聞き方がゼータクになり、ちょっと聞いて気に入らないと途中で止めてしまうこともしばしば。それがさらに進むと、買うだけ買って聞いていないものが山になっていましたし、高校のころほど聞き込むということは、目に見えて減っていったのです。

それから10年ほど経った今、思い返すと、<飢餓>状態にあるときに接したものの方が、自分の中に残っています。<ゼータク>になってから聞いたものは、曲名を聞いても、メロディーが出てこないものがほとんど。
カメラにしても同じで、撮ることが一番楽しかったのは、キエフ~コンタックスにジュピター50mmの組み合わせしか持っていなかったころです。
写真を撮りたいからカメラに興味を持ったのに、いつしかカメラ自体に興味を持つようになり、使いもしないカメラやレンズが並んでいることになっています。また「このカメラもたまには使ってやらないと」と半ば義務として使うこともたまにあります。
こうなると、カメラがかわいそうですし、何より自分がかわいそうです。義務として使うなんて楽しいわけがないのですから。

CDでもレコードでもカメラでも、いっぱい並べて楽しむという楽しみ方があるのは知っていますが、自分の場合はそれを道具として使うことに興味を持ったわけですから、初心を忘れないようにしないといけない、といつも思うのです。
思うのですが・・・また買ってしまうのですよね(^^;

2004年8月
兵庫県神戸市中央区
Arsenal Kiev 3a
Arsenal Jupiter 8 50mm F=2
Kodak Gold 200 (from DAISO)
Epson GT-X770
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by daisiweblog | 2009-02-26 18:57 | Film Color | Comments(6)